受圧板
制作:(株)ダイヤコンサルタント

受圧板とは
 アンカーの緊張力を地盤 に無理なく伝達するために、アンカー頭部と地盤の間に設置される構造物です。
一般にコンクリート構造で すが、運搬時、設置時等に取り扱いを容易にするため、材質的あるは構造的に軽量化が図られているものもあります。


                               
                     受圧板
                
                         
                  
            
受圧板の機能
   アンカーの緊張力を地盤に無理なく伝達すること

   アンカーの緊張力に充分たえられること

受圧板の種類

  受圧板にはのり枠型と板型があり,次のような特徴があります。

                       受圧板の種類と特徴

種      類

枠の材料

おもな工法

特    徴

《のり枠型》
吹付枠工

現場打ちコンクリート枠工


モルタル
コンクリート


コンクリート


フリーフレーム

KKEフレーム
コアフレーム 等

現場打ちコンクリート枠工


面的な抑止効果が高い
凸凹のり面でもできる

高強度コンクリートができる

《板型》
〔独立板・プレキャスト枠工〕

プレキャストコンクリート枠工



軽量枠工


準プレキャストコンクリート枠工


〔連続板〕
縦梁・横梁だけのものも含む

プレキャストコンクリート

鋼 FRP 
プラスチック等



プレキャストコンクリート
コンクリート

コンクリート

KKEクロスビーム
PCフレーム
KKE受圧板
AAWパネル
グリーンベンチ 等

FFU受圧板
FRP軽量受圧板
ACRフレーム 等

フィットフレーム
GRASP
交点ブロック 等

コンクリート張り工 等






 工期が短い
 作業性が良い
 美観良い


高強度コンクリートができる地盤との付着がよい


○受圧板の選定にあたって
  アンカー構造の一部として適切な構造であるか、また機能を充分に発揮できるかという視点から、
 次のような点に配慮することが大切です

    アンカー工法への適用性 :アンカーとの相性は? アンカー軸と受圧板のなす角度は許容
........................範囲か?
    構造安定性
         成材料:周辺環境に耐えるか?
      
計算方法:RC構造?トラス構造?梁構造?
      
強度・設計アンカー力:耐荷性は充分か?
      
地盤反力:地盤の支持力は充分か?支圧面積は充分か?アンカーの所要間隔と
           一致するか?
      
地板との密着性:中詰め?裏込め?荷重を均等を均等に受け持つか?
      
受圧板の移動:アンカー軸と受圧板の法線角度が大きい場合の滑動に対する安
.............定性
      
設置制限:例えば受圧板の荷重影響線内にあるのり面小段の変形、同様に影響
...........線内にある流れ板のり面のくさび状岩塊の移動

    施工性
      
工 期:所要期間は充分か?
      
重 量:運搬条件、設置条件等の施工条件に適合するか?
      
緊張方法:単数回緊張?複数回緊張?再緊張は出来るか?
      
逆巻き施工:逆巻き工法が出来るか?
      
緑 化:要請に応えられるか?


○関連図書
    ・グラインドアンカー工設計指針(平成4年11月)日本道路公団 第5章 受圧板の設計 (財)道
....路厚生会(TEL 03−3506−0142)より購入できる
     ・のり枠工の設計・施工指針平成7年3月(平成15年3月一部修正)(社)全国特定法面保護協会 付録−
......2 グラインドアンカー吹き付枠工の設計計算例 (社)全国特定法面保護協会(TEL 03−3437−2588)より購
......入できる
     ・フリーフレーム工法 設計・施工の手引き 平成15年3月 フリーフレーム協会編 3.設計例 フリー
......フレーム協会(TEL 03−3624−8374)より購入できる
     ・受圧板取り扱い機関の構造計算書、性能評価試験書など

○受圧板施工例
独立受圧板・のり枠工
          上部:のり枠工    下部:独立受圧板

○軽量受圧板施工例

ガラス繊維強化プラスチック製板
中空鋼製フレーム
繊維強化プラスチック製格子
鋳鉄製フレーム