作成:日本工営(株)

都道府県名

  鹿児島県

  面積

  9,132km2

 人口

  178万人

地形地質

・鹿児島県の地形地質は四つに区分される。

・薩摩半島は、四万十帯の砂岩頁岩互層を主とし、丘陵地をシラスが被覆する。

・大隅半島では、花崗岩類や四万十帯の山体の周囲にシラス台地が分布する。

・鹿児島湾より北部には、第三紀の火山岩類が分布し、丘陵地や台地にシラスが分布する。

・南西諸島では、四万十帯の山体と隆起珊瑚が認められる。

気象

鹿児島県は温帯気象帯から亜熱帯気象帯へと広範囲におよび,気象現象も他の地方にくらべ複雑で多岐にわたっている。本県土の年平均気温は1718度で、年平均降水量は 2,200ミリメートルを超え,温暖多雨の気候である。種子島,屋久島地方から奄美地方にかけての気候は,年平均気温1922度で年平均気温が20度を超える月が410月の7か月にも及び,また年平均降水量は、2,300ミリメートル以上と亜熱帯気候帯に属する気候である。

その他特徴

・霧島・桜島など11個の活火山が分布する。

地すべり分布と特徴

・地すべりは、地質的に3つに分類される。

・火山周辺の地すべりとして、霧島周辺と指宿周辺に小規模な地すべりが分布し、十島村の中之島・口之島では大〜中規模の地すべりが、豪雨後に活発に活動した事例がある。

・三紀層地すべりは、火山岩類の地すべりが鹿児島県北西部や薩摩半島南部で発生し、堆積岩類の地すべりは、種子島や薩摩半島西端の坊津付近で発生している。

・中・古生層の地すべりは、県本土の一部と奄美大島で発生している。

・鹿児島県では、梅雨や台風の襲来で小規模な地すべり災害が発生している。

対策事業の実施状況

・地すべり防止区域の数は、39箇所であり、以下のとおりである(平成179月現在)

      

  所 管 区 分

地すべり防止区域

区域数(箇所)

面 積(ha)

国 交 省

    30

    738.3

農村振興局

      0

      0

林 野 庁

      9

     214.3

合 計

     39

    952.6

「地すべり技術」掲載号と

紹介された

地すべり

無し

作成担当:(株)日本地下技術