愛媛県土木部所管    千町(せんじょう)地すべり   愛媛県 


千町地すべりの全景


千町地すべり位置図

「地すべり技術形」掲載号:Vol.32,No.1(2005年7月,通巻94号)
地すべりの概要
1. 地すべり地の概要

 愛媛県東部の西条市の市街地から南方に約5 km付近に位置し、谷川の下流域に位置する。 地すべりの規模は、長さ約2.1 km、幅約1.0 kmで、県下でも有数の大規模な地すべり地である。昭和35年6月3日に指定、昭和42年11月8日と平成4年5月28日に追加指定され、 合計面積は123.73 haである。平成2年9月と平成13年8月に台風による崩壊が発生した。

2. 地形・地質概要
 標高100〜800 mで、延長2 kmにわたって北西に向かう緩い傾斜面が連なっている。東側と北側の比高差200〜300 mの急崖と緩傾斜面の組み合わせからなる典型的な地すべり地形を形成している。
 地質は、黒色片岩・緑色片岩等から構成される三波川帯の結晶片岩で、片理面は主に北東−南西の走向で北西に傾斜している。

3. 誘因と素因
 素因として、
緑色片岩を起源とするすべり面粘土の分布
流れ盤となる結晶片岩の片理面
 誘因として、
豊水期に動きが活発化(年間降雨量は990〜3,200 mmで平成16年には過去最高の3,200 mmを記録)?
豪雨によるブロック内の崩壊による不安定化?

4. 対策工
 地すべり防止工は地表面排水工と地下水排除工を基本としているが、すべり面深度の比較的浅い崩壊的な変動箇所では、抑止杭工と地下水排除工が施工された。

地すべりの特徴
  千町地すべり断面図
  千町地すべり平面図