都道府県名

北海道

面積

83,424 km2

人口

522.5万人

地形

北海道の地形区分、を別図に示す。

北海道は地質の構成から西部、中央部、東部に分けられる。

西部は、標高1000m程度の山地が分布する。

中央部は南に日高山脈、中央西には夕張山地、中央東に石狩山地、北西には天塩山地、北東には北見山地が分布する。

東部は標高10001600mの知床火山群や屈斜路・阿寒火山群、500700mの白糠丘陵、100m程度の根釧台地が分布する。

地質

北海道の地質図、を別図に示す。

西部の渡島半島基部は、主に新第三紀の火山岩類と第四紀の火砕堆積物が分布する。半島先端部には新第三紀の堆積岩類が分布する。

中央部は、神居古潭帯や日高帯の変成帯を中軸にその西側には古第三紀や新第三紀の堆積岩、東側には新第三紀の火山岩類や積岩が分布している。また、石狩山地や増毛山地には第四紀の火山岩類が分布している。

東部には、新第三紀の堆積岩や火山岩類の上に第四紀の火山岩類が分布し、その周辺は第四紀火砕堆積物が広く分布する。一方、白糠丘陵と根釧台地には白亜紀〜古第三紀の堆積岩が分布する。

気象

暖候期の降水量分布および降雪深と積雪日数、を別図に示す。

年平均気温は510℃、年平均降水量は6001300mmで梅雨や台風の影響は少ない。

気候は大きく、日本海型、太平洋型、オホーツク海型、太平洋東部型に区分される。

積雪は、積雪日数120日以上(道東、道南を除く)、最大積雪深150cm以上(道東、海岸部を除く)。

暖候期(5〜10月)の降水量は、山岳部付近を除くと概ね800mm以下である。これは本州以南が8001500mmに対して少なくなっている。

降雪深が4mをこえる多雪地域は日本海側の2地域に偏在している。

その他特徴

 

地すべり分布と特徴

北海道の地すべり地形の分布、を別図に示す。

中央部では夕張山地などの白亜紀〜新第三紀の泥岩・挟炭層および蛇紋岩・緑色岩の分布地域

東部では白亜紀〜新第三紀の挟炭層および北見周辺の火山砕屑岩の分布地域

西部では、渡島半島、積丹半島などの新第三紀火山砕屑岩の分布地域

対策事業の実施状況

所管区分

箇所数

区域面積(ha)

平成113月現在の北海道の地すべり防止区域は左表の通りである。
(農村振興局は令和5年1月現在)

国土交通省

     50

   1,046

林 野 庁

     84

   3,104

農村振興局

     59

   2,118

合  計

    193

    6,268

掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地)

Vol.25,No.3(1999年3月,通巻75号)

 安平志内地すべり、沖万別地すべり、美唄右股の沢地すべり(林野庁所管)

Vol.27,No.2(2000年11月,通巻80号)

 大江地すべり、村井ノ沢地すべり、稲里北地すべり(農村振興局所管)

Vol.47,No.2(2020年8月,通巻139号)座談会

 北海道支部の活動状況と運営方針

Vol.48,No.3(2021年12月,通巻143号)報文

 北海道の斜面防災対策
 -北海道で発生した深層崩壊事例と予防対策事例について-

Vol.48,No.3(2021年12月,通巻143号)講座

 胆振東部地震に学ぶ地震地すべり(その2)-テフラ層すべり-

Vol.49,No.3(2022年12月,通巻146号)技術資料

 -私が経験した現場-
 胆振東部地震をきっかけに発生した地すべり災害について

MT