都道府県名 鹿児島県 面積 9,186km2 人口 159万人
地形地質
  • 鹿児島県の地形地質は4つに区分される。
  • 薩摩半島は,四万十帯の砂岩頁岩互層を主とし,丘陵地をシラスが被覆する。
  • 大隅半島では,花崗岩類や四万十帯の山体の周囲にシラス台地が分布する。
  • 鹿児島湾より北部には,第三紀の火山岩類が分布し,丘陵地や台地にシラスが分布する。
  • 南西諸島では,四万十帯の山体と隆起珊瑚が認められる。
気象

鹿児島県は,温帯から亜熱帯まで広範囲の気候帯に属する。本県土の年間平均気温は15〜19℃で,年間平均降水量は 2,500mmと,温暖多雨の気候である。種子島,屋久島地方から奄美地方にかけての気候は,年間平均気温が19〜22℃で,年間平均降水量は2,800mm以上と亜熱帯気候に属する。

その他特徴
  • 霧島山・桜島・開聞岳等の11の活火山が分布する。
地すべり分布と特徴
  • 地すべりは,地質的に3つに分類される。
  • 火山周辺の地すべりとして,霧島周辺と指宿周辺に小規模な地すべりが分布し,十島村の中之島・口之島では大〜中規模の地すべりが,豪雨後に活発に活動した事例がある。
  • 第三紀層地すべりは,火山岩類の地すべりが鹿児島県北西部や薩摩半島南部で発生し,堆積岩類の地すべりは,種子島や薩摩半島西端の坊津付近で発生している。
  • 中・古生層の地すべりは,県本土の一部と奄美大島で発生している。
  • 鹿児島県では,梅雨や台風の襲来で小規模な地すべり災害が発生している。
対策事業の実施状況
  • 地すべり防止区域の数は,39箇所であり,以下のとおりである(平成17年9月現在)。
所管区分

地すべり防止区域

箇所数 区域面積(ha)
国土交通省

30

738.3

農村振興局

0

0

林 野 庁

9

214.3

合  計

39

952.6

掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地)

vol.50 No.1 2023年4月号 通巻147号:平崎地すべり、河内地すべり(国交省所管)