都道府県名 |
宮城県 |
面積 |
7,285km2 |
人口 |
233万人 |
地形 |
・宮城県は,北上山地地帯,阿武隈山地地帯,奥羽脊梁山脈地帯およびそれらに取 り囲まれる中央低地帯などによって構成される。 ・県北東部の北上山地地帯は隆起帯であるが,緩やかな地形が南に向かうにしたが って,その幅と高さを減じながら牡鹿を経て金華山まで延長する。 ・県南部の阿武隈山地地帯は福島県東部まで広がる紡錘形の隆起帯であるが,仙 台市の西部から南部にかけて広がる丘陵地帯の下に没している。 ・奥羽脊梁山脈地帯は,山形県との県境部を構成する標高1,000m前後の山岳地 帯で,栗駒山,舟形山,蔵王などの第四紀の火山が連なっている。 ・中央低地帯は,仙北丘陵地帯,仙北低地帯及び仙南低地帯によって構成される。 参照:宮城県の地形分布 |
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地質 |
・北東部の北上山地地帯は古生層,中生層によって構成され,大部分は堆積岩より なる。第三紀層の分布は西縁の一部のみである。 ・県南部の阿武隈山地地帯は2つの山列に分かれ,西側の山列は中生代白亜紀の 花崗岩類よりなり,その延長部は蔵王,面白山,鳴子などの地域の新第三 紀層の基盤となっている。東側は畑川破砕帯及び双葉破砕帯に挟まれた地塁状を 構成し, 著しく破砕された新第三紀の砂岩・粘板岩及び花崗岩よりなる。 ・奥羽脊梁山脈地帯は,白亜紀の花崗岩類を基盤とし,新第三紀変朽安山岩,流紋 岩溶岩,緑色凝灰岩類及び第四紀の火山岩類が分布する。 ・中央低地帯では,丘陵部には新第三紀中新世及び鮮新世の堆積岩,火山岩が背 斜構造を形成して分布している。低地帯では湿地堆積物や沖積層,段丘採石物な どが分布する。 参照:宮城県の地質分布 |
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気象 |
・夏は酷暑が少なく,冬は温暖で降雪量も東北の中では少ない。東部は海洋性気候,西部は内陸 性気候と特徴を示す。 ・仙台市における年平均気温は12.1°C,年降水量は約1,240oである。 ・冬は山沿いで雪となるが,平野では晴れの日が続く。梅雨時は天気がぐずつき,ヤマセによる低 温や梅雨末期の大雨となることもある。秋には秋晴れとなるが秋雨や台風の襲来があり大雨と なることもある。 |
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その他特徴 |
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地すべり分布と 特 徴 |
・地すべりの発生する危険地帯は,主にグリーンタフ地帯に限られている。 ・地すべり地帯は,全県下に分布しており,主に@白石市西方白石川沿いの県南地 域,A仙台西方丘陵を中心とする県南中央地域,B鳴子から鬼首にかける県西北 地域の3つに大別される。 参照:宮城県の地すべり分布) |
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対策事業の 実施状況 |
宮城県の地すべり防止区域情報を別表に示す。 |
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「斜面防災技術」掲載号と紹介 された地すべり |
Vol.36 No1.2009年11月 通巻106号:宮城県の地すべり-防災砂防課(国土交通省所管)における地すべり対策について(報文)
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