都道府県名 |
沖縄県 |
面積 |
2,273.41km2 |
人口 |
185万人 |
||||||
地形 |
図−1に沖縄県の位置図を示す。
|
||||||||||
地質 |
図−2に沖縄県の地質図を示す。 |
||||||||||
気象 |
図−3に沖縄県の気候を示す。 |
||||||||||
その他特徴 |
戦前本県では、内務省所管の砂防法に基づく砂防事業は行われていなかった。当時、制度上改正を行わなければ砂防事業が実施できないなどの理由があり、事業着手に至っていない。 戦後、琉球政府時代には、度重なる台風被害を受け、特に昭和34(1959)年のシャーロット台風による崖崩れ、土石流、地すべりなどのために死者46名、全半壊家屋1,258戸、道路損壊77箇所などの甚大な被害を被った。これにより、根本的な治山治水事業の必要性を改めて認識し、数回にわたる調査及び技術指導が行われ、砂防ダム建設が始まった。 昭和47年の本土復帰以降は、全国と同様に砂防関係法の適用を受け、また同時に沖縄振興開発特別措置法に基づき補助により砂防事業の促進が図られている。 |
||||||||||
地すべり分布と 特 徴 |
図−4に沖縄県の土砂災害危険箇所図を示す。 沖縄県の土砂災害危険箇所は、23箇所405.2ha(平成17年3月現在)である。 本県は急峻な地形、地質の脆弱さに加えて台風の常襲地帯である。地質的には、島尻泥 岩(くちゃ)などの特殊な地盤、土壌が覆っており、併せて戦後の開発や台風襲来に起因し た山地崩壊の進行、また梅雨時の集中豪雨による土砂災害が発生して地域住民にとって 重大な脅威となっている。 地すべり地は,「クチャ」と呼ばれる島尻泥岩が広がる沖縄本島中南部にその多くが分布 しており,県内の88(約4.854ha)の地すべり危険カ所の多くが当該地域に位置している。 |
||||||||||
対策事業の 実施状況 |
沖縄県での地すべり対策事業は昭和47(1972)より開始されている。
|
||||||||||
「地すべり技術」掲載号と紹介 された地すべり |
Vol.29,No.3(2003年,通巻87号):(国土交通省所管)仲順地すべり |
参考文献
○ おきなわの砂防 沖縄県土木建築部河川課
○ 九州沖縄における特殊土 (社)土質工学会九州支部
○
平成11年度支部総会・学術講演会 講演論文集 地すべり学会九州支部