記事作成:サンコーコンサルタント(株)
都道府県名 |
埼玉県 |
面積 |
3,798 km2 |
人口 |
734万人 |
地形 |
・県西部〜中央部は、山地・丘陵地からなり、全面積の1/2を占める。 ・県東部は、台地・低地からなり、関東平野の西縁に位置する。 ・山地は、西端県境に2,000m級の山々が連なり、東に移るにつれて次第に低くなる。 ・河川は、利根川と荒川の2つの一級河川の水系に区分でき西から東に流下する。 |
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地質 |
・埼玉県の地質概要図を,別図に示す。 ・西部〜中央部南側には中・古生層、中央部北側には変成岩類、中央部〜東部には洪積層・沖積層が分布する。 ・西部〜中央部にかけて、所々に第三系の堆積岩類が分布する。特に秩父盆地に広く分布する。 ・中・古生層は、秩父帯の粘板岩・砂岩・チャート・石灰岩からなり、破砕・風化により脆弱化している。 ・変成岩類は、御荷鉾緑色岩、三波川結晶片岩からなる。破砕・変質・風化などにより脆弱化している。 ・地体構造は、北西−南東方向を主としている。 ・中央部には、南北方向の断層が発達しており、周辺の中・古生層、変成岩類は破砕されている。 |
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気象 |
・夏の厳しい蒸し暑さと冬の北西季節風が特徴的な内陸性の太平洋側気候である。 ・年間降水量は1,400mmと割合少なく、年平均気温は15℃前後であり、年較差は割合大きい。 |
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その他特徴 |
・令和元年東日本台風(台風19号)では、人的被害は無かったものの県内各所で合計28件の土砂災害が発生した。 |
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地すべり分布と特徴 |
・埼玉県の地すべり防止区域を,別図に示す。 ・地すべりのほとんどが、西部〜中央部の山地・丘陵地に集中している。 ・地質的には、変成岩類(御荷鉾緑色岩・三波川結晶片岩)、秩父帯の中・古生層の分布域に集中している。 ・中央部の南北系断層の破砕帯沿いに集中している。 ・上記を基盤岩とし、崩積土、風化岩を移動土塊とする地すべりが主体である。。 |
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対策事業の実施状況 |
埼玉県の地すべり防止区域情報を別表に示す。 |
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掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
Vol.25, No.1 1998年7月号 通巻73号:朝日根地すべり(林野庁所管) Vol.48, No.2 2021年8月号 通巻142号:金崎地すべり、定峰川地すべり(国交省所管) |