鳥取県 |
面 積 |
3,507km2 |
人 口 |
60万人 |
||||
標高1000m程度の中国山地が南側に位置し、北側は日本海に面していて海岸線はほぼ東西方向に走っている。代表的な河川として東より千代川、天神川、日野川が存在し、いずれも中国山地に源流をもち日本海へ向かい流下している。各河川の下流部にはそれぞれ鳥取、倉吉、米子を中心とした沖積平野が形成されている。 県西部には第四紀後期に活動した火山の大山が独立峰として聳えている。また、海岸部は砂洲や砂丘が良く発達し、県東部には起伏に富んだ鳥取砂丘が存在する。 |
||||||||
県下の基盤となる地質は古生代の変成岩類(三郡変成岩)と白亜紀〜古第三紀の火成活動に伴う花崗岩類や火山岩類であり、これらの地質は山地部を中心に分布している。山地部〜海岸部にかけては、東部では新第三紀中新世火山岩類や堆積岩類(鳥取層群)が基盤岩の湾入部に堆積し、いわゆるグリーンタフに相当する。また、中部では新第三紀鮮新世火山岩類、中〜西部では大山火山起源の火山砕屑物がそれぞれ広く分布している。 |
||||||||
気 象 |
県内全域が日本海型気候となっていて、冬季には大山や中国山地を中心にかなりの積雪が見られる。県都の鳥取市での最近10年間(1998〜2007年)の気象の概要は次の通りである。 平均気温:14.9〜16.0℃(平均15.3℃) 降水量:1595〜2086mm(1885mm) 日照時間:1463〜1816時間(平均1662時間) 全般に瀬戸内側に比べて気温は低く、降水量は多い傾向があり、日照時間は少ない。 |
|||||||
その他特徴 |
2000年10月に発生した鳥取県西部地震では、県西部の山地部で斜面崩壊や落石といった斜面災害が発生した。 |
|||||||
県内の地すべりの分布は、地質との関係では県東部の新第三紀の泥岩や凝灰岩地帯(鳥取層群)に多く認められ、第三紀層地すべりに相当する。その他では、県東部の変成岩地帯(三郡変成岩)や県西部の花崗岩地帯に散見される。島根、岡山及び兵庫といった周辺の各県に比べて地すべりの分布は散在的であり、密度は低い。これは、地すべりの素因となりやすい、いわゆるグリーンタフなどの新第三紀堆積岩類の分布が県東部の一部に限られていることや県中〜西部では広範囲に大山の火山砕屑物に覆われていることも関係している。 |
||||||||
対策事業の実施状況 |
所管区分 |
箇所数 |
区域面積(ha) |
2007年3月現在の県の地すべり防止区域は左表の通りである。 |
||||
国土交通省 |
25 |
472.8 |
||||||
農村振興局 |
9 |
194.0 |
||||||
林野庁 |
13 |
636.8 |
||||||
合 計 |
47 |
1303.6 |
||||||
掲載号(「斜面防災技術」に紹介された地すべり地) |
なし |
|||||||